こんにちは!ライターの阿部です。
いま注目を集めている『ダイナミックDOOH』、世界中の活用事例を紹介します!
発想がおもしろい!日食と連動したオレオの広告
まずは有名なお菓子「オレオ」がロンドンで仕掛けたユーモラスな広告です。動画をご覧ください。
巨大なスクリーンに映ったオレオが徐々に移動していくこの映像、何か連想しませんか?
そう、日食です!この広告は2015年3月に観測された日食のタイミングにあわせて展開されたこの広告、おなじみの黒いクッキーと白いクリームが日食の様子を絶妙に再現していますね。日食が起こる時間と太陽が欠けていく様子をリアルタイムで観測し、スクリーンのオレオで再現しています。この時の日食はヨーロッパでは16年ぶりとも言われる大規模なもので、当時は貴重な天体ショーに大きな注目が集まっていました。人々の注目が集まるこの一大イベントに乗っかって展開したこのダイナミックDOOHはヨーロッパ中の話題をさらいました。
映画の世界を体感!ジュラシックワールドのプロモーション
2018年に公開され世界中で大ヒットを記録した映画『ジュラシックワールド 炎の王国』。
お次に紹介するのは映画公開に合わせて六本木駅で展開されたプロモーションの事例です。
女性がディスプレイの前に立つと、ディスプレイの中に閉じ込められた恐竜が暴れ出します。するとディスプレイには「手をかざして恐竜を食い止めて!」という指示が映し出されます。実際に手をかざすと、それに反応するかのようにさらに恐竜が暴れ出す…というまさに映画の世界に入り込んだかのようなスリルを体験できます!
これはディスプレイにカメラと人の動きを感知するセンサーが搭載されていて、実際にディスプレイの前に立った人の動きにあわせて恐竜が暴れ出す仕組みです。思わず映画の世界観にのめり込んでしまうような没入型の広告体験ができます。こんなスリリングな体験の直後に映画の上映時間が映し出されたら、そのまま映画館へ駆け出したくなりますね!
デジタルサイネージと会話!?仰天のAI搭載サイネージ
こちらはアメリカの自動車メーカーが打ち出したダイナミックDOOH。AI(人工知能)を搭載し、まるで画面の中の男性と本当に会話をしているかのような驚きのコンテンツです。
ディスプレイの前に立った人の年齢、性別、表情や仕草を読み取っています。状況に合わせて流すコンテンツを切り替えることで、まるで自分だけに語りかけられているように思えてきますね。
さらに驚きなのが、一度広告を見た人を記憶しているということ。同じ人が再びディスプレイに立つと「なんだ、また君か!もしかして、この車と相性が良いんじゃない?」。ユーモアもたっぷりの素晴らしい広告ですね!
ダイナミックDOOHは“心に響く広告表現”
いかがでしたでしょうか?思わず広告に引き込まれてしまう広告ばかりですね!
見る人や、周囲の環境に応じてコンテンツを変えることができる『ダイナミックDOOH』は、その場にいる人の感情に寄り添った広告表現が可能です。いまはまだ馴染みがないかもしれませんが、あと数年もすればダイナミックDOOHは広く知られる広告表現となるでしょう。その背景には通信技術やAI技術の発達があり、これからの広告はこうした最新技術が重要なキーワードになります。
デジタルサイネージ、そしてダイナミックDOOHが私たちの暮らしをどう変えていくのか、とても楽しみですね!