デジタルサイネージでは、設置場所や目的に合わせて、さまざまなコンテンツが活用されています。しかし、デジタルサイネージを導入する際、「モニターは用意できても、画面に表示するコンテンツはどうすればいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
実際、コンテンツの制作方法には、自社で制作する方法から、メーカーや取引先から提供された素材を利用する方法、専門業者へ依頼する方法まで、さまざまな選択肢があります。今回では、デジタルサイネージのコンテンツを用意する方法や、自社制作に活用できるおすすめツール、自作と外注それぞれの特徴など、コンテンツ制作を検討する際に知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。
デジタルサイネージのコンテンツを用意する4つの方法
デジタルサイネージのコンテンツは、自社で制作する方法だけでなく、メーカーや取引先から提供された素材を活用したり、コンテンツ配信サービスを利用したり、専門業者へ依頼したりすることもできます。
ここでは、デジタルサイネージのコンテンツを用意する代表的な4つの方法をご紹介します。
1. 自社でコンテンツを制作する
パソコンやスマートフォンを使って、店舗のメニューやキャンペーン、商品紹介、施設案内などを作成します。無料、または低コストのデザインツールを活用すれば、専門的な知識がなくても比較的簡単に制作できます。
2. メーカーや取引先から提供された素材を活用する
商品を取り扱うメーカーや取引先から提供された画像や動画などを、サイネージに表示する方法です。商品紹介や販促を目的とする場合は、メーカーが用意したPR素材を活用して、自社で一から制作する必要がない。制作作業、制作時間や費用を抑えやすいです。ただし、提供された動画や画像をデジタルサイネージで使用できるかどうか、利用条件、掲載期間や著作権などを事前に確認しなければなりません。
3. コンテンツ配信サービスを利用する
ニュースや天気予報など、定期的に更新される情報を配信するサービスを、待合室やホテル、医療施設など、来訪者が一定時間滞在する場所に活用しやすい方法です。しかし、サービスによって配信内容や料金、利用条件が異なるため、必要な情報を配信できるか、継続的な利用費が予算に合っているかを確認してから導入することが重要です。
4. 制作会社やサイネージ業者へ依頼する
専門のコンテンツ制作会社に、コンテンツの企画やデザイン、撮影、動画編集などを依頼する方法です。企業紹介動画や商品プロモーション、店舗のオープニング映像など、映像の品質やデザイン性を重視したい場合に適しています。
自社制作と外注はどちらが適している?
コンテンツを自社で制作するか、専門業者へ依頼するかを決める際は、制作費用だけでなく、品質や更新のしやすさ、社内の作業負担なども含めて考えることが大切です。特に、頻繁に内容を変更するコンテンツと、長期間にわたって使用するコンテンツでは、向いている制作方法も変わってきます。
1. 自社制作はスピーディーな更新に向いている
自社制作の大きな特徴は、必要なタイミングでコンテンツを変更しやすいことです。例えば、飲食店のメニューやタイムセール、キャンペーン情報など、短期間で内容が変わるものなら、社内で制作できる体制を整えておくとスムーズに対応できます。
一方、担当者が制作作業を担うため、コンテンツの数が多かったり、動画編集などに時間がかかったり、また、デザインや動画編集の経験が少ない場合は、制作担当者の作業負担が増えてしまいます。
2.外注は品質や専門性を重視する場合に適している
専門業者へ依頼する場合は、企画から撮影、編集まで、専門的な知識や技術を活かしたコンテンツ制作を任せられます。企業のブランドイメージを伝える映像や、商品を魅力的に見せるプロモーション動画など、完成度を重視したいコンテンツに適しています。ただし、制作内容によっては費用が高くなりやすく、修正や追加制作を依頼する際にも、完成までに時間がかかります。
3.コンテンツの目的と更新頻度で選ぶ
自作と外注のどちらを選ぶか迷ったときは、コンテンツに求める完成度と制作にかけられる時間を基準に考えると判断しやすくなります。すべてのコンテンツを同じ方法で制作する必要はありません。内容に応じて自作と外注を組み合わせることで、制作の負担を抑えながら、必要な品質を確保することもできます。
- 自社制作:
- 短期間で用意したい場合や、制作内容を柔軟に調整したい場合
- 外注:
- 専門的な表現や高いクオリティを求める場合
コンテンツの自作と外注の比較表
| 比較項目 | 自社で制作 | 専門業者へ依頼 |
| 制作コスト | 抑えやすい | 内容によって高くなる |
| デザイン品質 | 担当者のスキルによる | 専門的な政策が可能 |
| 更新スピード | 変更しやすい | 再依頼が必要な場合がある |
| 社内の負担 | 制作作業が必要 | 制作業務を任せられる |
| 向いている用途 | メニュー、キャンペーンなど | PR動画、ブランド映像 |
ポイント
自社制作と外注のどちらか一方に限定する必要はありません。コンテンツの種類ごとに分けて制作すれば、コストや作業負担を抑えながら、必要な品質も確保できます。
自分で作るならデジタルサイネージに使えるおすすめツール
デジタルサイネージのコンテンツは、専門的な動画編集ソフトを使わなくても、身近なツールを活用して制作できます。表示する内容に応じて自社でコンテンツを制作・編集できる環境を整えておくと、必要なタイミングで柔軟に更新できます。ここでは、デジタルサイネージのコンテンツ制作に活用しやすい代表的な3つのツールをご紹介します。
1. Canva|テンプレートを使って画像や動画を手軽に作成
Canvaは、デザインの知識が少ない方でも画像や動画を制作しやすいオンラインデザインツールです。豊富なテンプレートが用意されており、文字や写真を入れ替えるだけで、店舗のキャンペーンや商品紹介、イベント案内などのコンテンツを作成できます。
デジタルサイネージ向けのデザインを作る際は、使用する画面のサイズや向きを確認しておくことが重要です。縦型のサイネージであれば縦長のデザイン、横型であれば横長のデザインを選ぶことで、画面全体を活用した表示ができます。画像だけでなく動画の編集にも対応しているため、静止画と動画の両方を制作したい場合にも活用しやすいツールです。
2. PowerPoint|普段使っている資料作成ソフトを活用
PowerPointは、社内で使い慣れている企業も多く、デジタルサイネージのコンテンツ制作にも活用できます。スライドごとに画像や文字を配置し、アニメーションや画面切り替えの効果を設定することで、複数の情報を順番に表示するコンテンツを作成できます。完成したスライドは動画形式で保存し、サイネージで再生できる形式に変換して利用できます。新しいソフトの操作方法を覚える必要がなく、社内の担当者が普段から使用している場合は、比較的スムーズに制作を始められる点がメリットです。
3. スマートフォンの動画編集アプリ|撮影した動画を手軽に編集
店舗や施設の様子、商品の紹介など、実際の映像を活用したい場合は、スマートフォンの動画編集アプリも便利です。スマートフォンで撮影した動画をアプリに取り込み、不要な部分をカットしたり、文字や音楽を加えたりすることで、サイネージ用の動画を手軽に制作できます。
例えば、飲食店であれば料理の調理風景やおすすめメニュー、ホテルや観光施設であれば館内や施設の様子など、実際の映像を使ったコンテンツを作成できます。
ただし、SNS向けの動画とサイネージでは、適した画面サイズや表示時間が異なります。制作する際、サイネージの画面比率や解像度を確認し、設置場所や見る人との距離を考慮して文字の大きさなどを調整する手間があります。
4. ツールを選ぶ際は制作するコンテンツに合わせる
デジタルサイネージのコンテンツ制作では、どのツールを使うかよりも、何を表示したいのかを先に決めることが重要です。
キャンペーンやメニューなどの画像を中心に制作するならCanva、社内資料をもとに情報を整理したい場合、PowerPoint、実際の店舗や商品の映像を見せたい場合は動画編集アプリなど、目的に合わせて選ぶと制作しやすくなります。
また、制作したデータをサイネージで再生するには、機器が対応しているファイル形式や解像度などを確認する必要があります。使用するツールを決める前に、導入するサイネージの仕様を確認しておくと、制作後のトラブルを防ぎやすくなります。
デジタルサイネージコンテンツを制作するときのポイント
デジタルサイネージで情報を効果的に伝えるためには、表示する環境に合わせたコンテンツ制作が重要です。ここでは、制作時に確認しておきたいポイントをご紹介します。
画面の仕様に合わせてコンテンツを制作する
デジタルサイネージには、横向きに設置するタイプだけでなく、縦向きに設置するタイプもあります。特に、縦型と横型では画面内の情報配置が違いますので、設置するサイネージの向きに合わせて最初からデザインを考えることが重要です。
例えば、横型ディスプレイ用の16:9で制作した動画を縦型のサイネージに表示すると、映像の一部が見切れたり、余白が大きくなったりする可能性があります。また、画面の解像度やアスペクト比、再生機器が対応しているファイル形式なども確認しておく必要があります。制作したコンテンツが再生できない、映像が正しく表示されないといったトラブルを防ぐためにも、制作を始める前にサイネージの仕様を確認しておくと安心です。
見る人との距離や表示時間に合わせて情報量を調整する
店舗や施設の入口など近い距離で見る場合と、道路沿いや建物の外壁など離れた場所から見る場合では、適した文字の大きさや情報量が変わります。
細かい文字や情報を詰め込みすぎると、通行人から内容を読み取りにくく、文字の大きさや表示する情報量を意識して制作する必要があります。特に屋外では、短い時間でも内容が伝わるように、訴求したい情報を絞ったシンプルなデザインが適しています。背景と文字の色に十分なコントラストをつけるなど、遠くからでも内容を認識しやすい表示を意識することも重要です。また、コンテンツを制作する際は、誰が、どこで、どのくらいの時間見るのかを想定し、表示する情報量や切り替えのタイミングを決めることがポイントです。
静止画と動画を目的に合わせて使い分ける
デジタルサイネージでは、静止画と動画のどちらも活用できます。それぞれに特徴があるため、表示する内容や伝えたい情報に合わせて使い分けることが効果的です。
静止画は、文字や写真を使って情報をシンプルに伝えたい場合に適しています。制作や更新もしやすいため、掲載内容を変更する機会が多い場合にも活用しやすい方法です。一方、動画は動きや音声を活用できるため、映像によって伝えた方が分かりやすい情報に適しています。商品の特徴やサービスの紹介など、視覚的な演出を加えたい場合にも効果的です。すべてのコンテンツを動画にする必要はなく、静止画と動画を組み合わせて表示する方法もあります。伝えたい内容や設置環境に合わせて、それぞれの特徴を活かすことがポイントです。
コンテンツの更新頻度に合わせて更新方法を選ぶ
制作したコンテンツを、どのようにサイネージへ反映するのかも確認しておきたいポイントです。USBメモリを使ってデータを更新するタイプであれば、比較的簡単にコンテンツを入れ替えられます。ネットワーク配信に対応したシステムでは、パソコンなどから遠隔でコンテンツを更新できるため、複数の拠点を管理する場合や、頻繁に情報を変更する運用にも適しています。制作方法だけでなく、更新頻度や管理方法まで考えてシステムを選ぶことで、導入後の運用負担を抑えやすくなります。
デジタルサイネージのコンテンツ制作に関するよくある質問
Q:サイネージのコンテンツは自社で制作できますか?
A:はい。専門的な知識や動画編集の経験がなくても、CanvaやPowerPointなどの身近なツールを活用して、デジタルサイネージ用のコンテンツを制作できます。
Q:コンテンツを作るための写真や動画がありません。どうすればよいですか?
A:手元に素材がない場合は、自社で撮影するほか、フリー素材や有料素材を活用する方法があります。ただし、インターネット上の画像や動画の著作権や利用規約を確認し、サイネージでの利用が認められている素材のみを使用できます。
Q:サイネージ用のコンテンツはどのくらいの長さが適していますか?
A:適した長さは、サイネージの設置場所や見る人の滞在時間によって異なります。
通行人が短時間で見る場所では、短い動画でも内容が伝わります。また、待合室や施設内など、一定時間滞在する場所では、複数の短いコンテンツを順番に表示する方法もあります。重要なのは、動画の長さだけで決めるのではなく、誰がどのような状況で見るのかを考えて、情報量や表示時間を設定することです。
Q:複数のサイネージに同じコンテンツを配信できますか?
A:はい。USBメモリを使ってデータを更新するタイプや、ネットワークを利用して遠隔からコンテンツを変更できるタイプがあります。
更新頻度が少ない場合はUSB方式、複数拠点の情報をまとめて管理したい場合や頻繁に内容を変更する場合は、ネットワーク配信方式が適しています。導入前に、誰がどのくらいの頻度でコンテンツを更新するのかを決めておくと、自社に合った運用方法を選びやすくなります。
目的と運用方法に合わせてコンテンツ制作方法を選びましょう
デジタルサイネージのコンテンツは、自社制作、メーカーや取引先から提供された素材の活用、コンテンツ配信サービス、専門業者への外注など、さまざまな方法で制作ができます。目的に応じて制作方法を使い分けするのが大切です。また、コンテンツを制作する際は、導入後の更新頻度まで考えておくことで、無理なく継続できる運用につながります。
屋外で使用するデジタルサイネージの選び方や導入前に確認したいポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
DDSを運営するDESIGNSは、デザイン会社としての創造力と技術力を活かし、高品質なコンテンツ制作で、情報発信を強力にサポートします。「自社の店舗にはどのサイズが最適か?」「設置工事や配信システムを含めた総額の見積もりが欲しい」といった疑問がございましたら、お気軽にご相談ください。
当サイトでは、各機器の詳細なスペック確認はもちろん、オンラインでの無料お見積り依頼にも対応しております。デジタルサイネージ導入においてコスト効率と効果を重視される企業様、店舗様、施設様は、ぜひDDS担当者にご相談ください。
