こんにちは!ライターの祐源です!
大阪のデザジタサイネージ事情を調べるこの企画では、大阪の主要な駅や周辺スポットをリサーチしていきます。Vol.2となる今回は、JR環状線、近鉄電車、大阪メトロ御堂筋線、谷町線など多くの路線のハブ駅となっている天王寺駅の様子をご紹介します。
( Vol.1で梅田・大阪駅のデジタルサイネージを記事にしていますので、まだ読まれていない方は是非!)
天王寺駅周辺はこんな場所
キタ(梅田)・ミナミ(なんば)にならぶ、大阪の核となるエリア
天王寺エリアは古くからの歴史的名所・史跡があり、たくさんの観光客が訪れます。数年前から開発商業施設も数多く立ち並び、活気溢れる大阪の中心地。日本一高いビル「あべのハルカス」でも有名ですね。1日に約73万人の人が行き交う天王寺エリア、その中で天王寺駅はアクセスの中枢の役割を担っています。
ビジネスマンから観光客まで老若男女を問わず多くの人が訪れる天王寺エリア、さっそく潜入してみましょう!
あべのハルカス入口付近
さすが日本一高いビル!人もたくさん集まっていますね!宣伝広告を出す場所としてはまさに理想的な場所ではないでしょうか。
近鉄電車・大阪阿倍野橋駅 西改札口
さて、どんなデジタルサイネージがあるのでしょう。まずは近鉄電車・大阪阿倍野橋駅の西改札口から。すぐ目の前にがあべのハルカスです。おっ!さっそく見つけました!コンコースにずらりと並ぶ柱、そのすべてに大型ディスプレイのデジタルサイネージが設置されています。
大阪メトロ御堂筋線・天王寺駅 西改札口
続いて大阪メトロ御堂筋線の天王寺駅西改札口!こちらにもコンコースの柱に大型デジタルサイネージが設置されています。
このように歩行者の進行方向に沿って連続してディスプレイを設置することで、画面に映し出された広告が切り替わっても歩行者に訴求することができます。これだけ大きなディスプレイなら、混雑している時間帯でもほぼ間違いなく目に入りますね。こうした「強制視認性」もデジタルサイネージのメリットのひとつです。たくさんの歩行者が行き交う駅という場所の特性を利用した、効果的なデジタルサイネージの活用事例ですね!
あべのハルカス 内部
あべのハルカスの中に入ると、ひときわ目を引く4面マルチディスプレイのデジタルサイネージが!
多くの人で賑わう施設内、あらゆる角度からでも広告が目に入るように考えられていますね。もちろん各ディスプレイに表示される広告はすべてリンクしており、切り替わるタイミングも同時です。
JR天王寺駅コンコース〜天王寺MIO
JR天王寺駅 中央改札口
さて、次にやってきたのはJR天王寺駅。こちらも負けていません。中央改札口コンコース前の柱にはすべてデジタルサイネージが!
しかも上下2段!!これならどんなに人通りが多くても目に入りますね。遠くからでもばっちり見えます!
そのまま中央改札口から天王寺MIO方向に進むと、柱に設置された液晶デジタルサイネージ以外にLEDディスプレイのデジタルサイネージも設置されており、とても華やかな印象です。
天王寺MIO 1階エレベーターホール
JR天王寺駅の東口改札を出て少し歩くと、天王寺MIOのエレベーターホールです。こちらにもLEDヴィジョンや液晶デジタルサイネージがたくさん設置されています。
写真で見ても華やかな様子が伝わると思います。ディスプレイにはブランドのプロモーションや商品情報が映し出されており、歩いていても思わず目を惹かれます。エレベーターホールのインテリアともマッチしていてとてもオシャレですね!
まとめ
今回の調査では都市の中枢エリアにある駅周辺を歩いてみました。こうした場所ではデジタルサイネージの「強制視認性」がいっそう際立ちますね。今回調査をおこなったのは普段より人通りの多い週末でしたが、やはり通常のポスターや掲示板よりもデジタルサイネージの方が視界に入ってきやすいと感じます。また、駅のデジタルサイネージは歩行者の流れに沿って設置されていて、歩く間に広告が切り替わっても見逃すことがないように工夫がなされていました。
同時に感じたのが、映し出されるコンテンツのわかりやすさです。その広告でいちばん伝えたい部分がうまく強調されていて、歩きながら目にした広告でも印象に残るものが多かったです。今後もデジタルサイネージの設置は進んでいくと思いますが、やはりその本質は『伝えること』なのだと再認識しました。デザインって大切ですね!
今回は駅構内でタッチパネルの案内として使っているデジタルサイネージは見つけられませんでしたが、まだまだ発展する天王寺!これからが楽しみですね。
それではまた次回!
- 人通りの多い場所ではデジタルサイネージの「強制視認性」がより効果を発揮する
- デジタルサイネージを設置する場合は、その場所の特性を理解した上で最適な設置方法を検討すること
- 目を惹くだけでなく、印象に残るコンテンツづくりにはデザインの要素が大切