【サイネージOS搭載編】AndroidとWindowsの違いと失敗しない選び方

社内にデジタルサイネージを導入するとき、多くの人が「画面の大きさ」や「明るさ」ばかりを気にしてしまいがちである。しかし、導入した後に「使いやすい!」と実感できるかどうかは、画面の中で動く「頭脳(システム)」をどれにするかで決まります。スマホでおなじみの「Android」や、会社のパソコンで使う「Windows」のような、デジタルサイネージ全体を動かす仕組みがあります。ここを間違えてしまうと、後からの情報更新が面倒になり、せっかくのサイネージが置き物になってしまいます。

そこで今回は、最初から画面の中にこの頭脳が埋め込まれている「OS搭載サイネージ」にスポットを当てます。弊社DDSはデジタルサイネージを取り扱う専門会社として、デジタルサイネージにおける頭脳の役割をはじめ、代表的な2つのシステムである「Android」と「Windows」の違い、そして導入で後悔しないための「失敗しない選び方」まで、分かりやすく解説していきます。

デジタルサイネージにおけるOSの役割

そもそもデジタルサイネージのOS(オペレーティングシステム)とは、コンテンツの再生や配信システムとの連携、アプリの動作などを管理するソフトウェアの基板です。主に「画像や動画コンテンツの再生管理」「ネットワーク経由での遠隔データ更新」「タッチパネルや各種センサーなどの外部機器との連携制御」といった基本動作を一元管理しています。ディスプレイ単体では映像を表示や制御することはできないため、デジタルサイネージの運用には情報を処理するOSが不可欠です。パソコンやスマートフォンにOSが搭載されているのと同様に、デジタルサイネージにもOSが搭載され、デジタルサイネージの機能や操作などに大きく影響します。

実際に、現在デジタルサイネージを起動させるOSにはAndroid、Windows、iOS、Linuxなど様々なものがあります。選択するOSの種類によって対応できるアプリケーションや運用にも違いますので、自社の用途や運用方法に適したOSを選ぶことが重要です。それでは、弊社のデジタルサイネージで主に採用している以下2つのOSについて、それぞれの具体的な特徴をご紹介します。

Android搭載】デジタルサイネージOSの特徴とメリット

Android OSを搭載したデジタルサイネージは、スマートフォンなどで広く普及している技術をベースにしており、高い安定性と手軽な運用が特徴です。

システム構成がシンプルで、導入コストを低く抑えられます。さらに、ディスプレイ本体にOSが内蔵された一体型(オールインワン構造)であるため、外部機器の接続や複雑な配線がいらないで、電源を入れるだけでスマートに設置が完了します。専用の配信管理システム(CMS)アプリを使用することで、専門知識がなくても直感的にコンテンツのスケジュール登録や更新が可能です。「ポスターの代替として、特定の動画や画像をスケジュール通りに配信したい」という用途に、非常に高い効率性を発揮できます。

【Android OS搭載】DDS導入事例

スイスポートジャパン様 https://d-d-s.jp/casestudys/swissport_japan/
スイスポートジャパン株式会社様:Android OS搭載屋内壁掛型デジタルサイネージ(Philips)
石丸商事株式会社様 https://d-d-s.jp/casestudys/ishimaru_tokyo/
OMAKASE青山ガーデン byGMO様 https://d-d-s.jp/casestudys/internet-group-company-tokyo/

【Windows搭載】デジタルサイネージOSの特徴とメリット

Windows OSを搭載したデジタルサイネージは、一般的なビジネスPCと同様の環境を構築できるため、高度なカスタマイズを必要とする現場によく使われます。

Windows搭載モデルは、高い処理能力と圧倒的な汎用性が最大の強みです。オフィスソフトで作成したデータをそのまま流用しやすいだけでなく、社内の基幹システムやWebデータベースとのリアルタイム連携、複雑なタッチパネル用コンテンツの再生、センサー制御など、スペックを要求される高度な運用環境に多く使用されてます。

【Windows OS】DDS導入事例

大阪府内〇〇公園様 https://d-d-s.jp/casestudys/large-urban-park_osaka/
【WindowsOS搭載】屋外用デジタルサイネージ
有限会社高木建設様 https://d-d-s.jp/casestudys/takagikensetsu/
京福不動産様 https://d-d-s.jp/casestudys/keifuku/

【徹底比較】デジタルサイネージのOS選定基準

運用目的に対してどちらのOSが適しているかを判断するには、いくつかの明確な基準があります。

「初期費用を抑え、単一の配信管理アプリでシンプルに運用したい場合はAndroid」、「独自のシステムと連動させたり、複雑なインタラクティブ機能を付加したりする場合はWindows」が選択のベースとなります。

Windows OSは拡張性が高い一方で、OSの大型アップデート時にハードウェア要件が変更されることがありましたら、内蔵PC(STB)の交換や本体のスペックアップが必要になります。それと比べて、Android OSはOSアップグレードの頻度が比較的少なく、運用管理の負担を抑えやすいです。多角的な視点から2つのOSの違いを比較し、OSの選定をご参考ください。

【比較表】AndroidとWindowsのOSの比較
比較項目 OS:Android搭載 OS:Windows搭載
特徴 スマートフォンでも広く利用されているOS パソコンで広く利用されているOS
導入コスト ◎ 比較的安価
システムがシンプルで安価に導入可能
△ 比較的高価
OSライセンス費用や高スペック機器が必要
起動速度 ◎ 速い ⚪︎ 普通
操作性 ◎ シンプルで扱いやすい
専用アプリで動画や画像をスケジュール配信
⚪︎ パソコンに近い操作感
普段の業務PCと同じ感覚で多様なソフトを操作
システム連携 △ 制限がある場合がある
基本的なコンテンツ配信に特化
◎ 幅広いシステムと連携可能
社内データベースや各種センサー・独自システムと連携
拡張性 ⚪︎ 一般的な用途には十分 ◎ 非常に高い
対応ソフトウェア △ Android対応アプリのみ ◎ Windows対応ソフトが利用可能
主な機器構成 ディスプレイ内蔵型
外部機器が不要で配線がスッキリしやすい
外付けPC(STB)型
小型PCを接続するため、後から機器のアップグレードが可能
適したコンテンツ 画像(JPEG等)、動画(MP4等)、
シンプルなWebページ
インタラクティブなタッチパネル操作、
PowerPointデータ、リアルタイム連動データ
メリット 低コスト、省電力、起動が速い、運用しやすい 高機能、高い拡張性、業務システムとの連携が可能
デメリット 高度なシステム連携や専用ソフト利用には不向き OSの大型アップデート時にハードウェア要件が変更されることがあります

デジタルサイネージのOSに関するよくある質問(FAQ)

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Q. 導入後に、サイネージのOSを途中で変更することは可能ですか?


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A. いいえ、ディスプレイにOSが内蔵されている「OS搭載モデル」の場合、後からOSを変更することはできません。

機器とOSが一体となって製造されてますので、OSだけの変更が難しいです。ただし、「OSを搭載していないディスプレイ(OS非搭載モデル)」に外部の再生機器(STBやPC)を接続して運用するスタイルの場合は、接続する機器を差し替えることで後からでも柔軟にOS環境を変更できます。(※詳しくは次回の記事で解説します)

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Q. Android搭載でも、インターネット経由のクラウド配信(遠隔更新)は可能ですか?


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A. はい、可能です。Windows搭載モデルと同様に高度なクラウド運用が行えます。

一般的にAndroidはスマートフォンのイメージが強いですが、デジタルサイネージの分野にも非常に安定したクラウド配信に対応しています。専用の配信管理システム(CMS)を導入することで、本社のパソコンから全国のディスプレイへ一括で動画や画像を配信したり、曜日や時間帯に応じたスケジュール再生を設定したりすることができます。

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Q. セキュリティ面では、AndroidとWindowsのどちらが優れていますか?


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A. どちらのOSも強固なセキュリティを備えていますが、管理方法が異なります。

Windowsは定期的な自動アップデートにより常に最新のセキュリティ状態を維持しやすい反面、運用中にアップデートの通知画面がサイネージ上に表示されてしまうケースへの対策が必要です。これに対してAndroidは、サイネージ専用のアプリ以外を動作させないロックダウン(機能制限)が容易なため、第三者による誤操作を防ぎやすいという特徴があります。自社の社内セキュリティ規定に合わせて選定することをおすすめします。

まとめ:運用目的に合わせた適切なOS選定を

今回、デジタルサイネージにおけるAndroid OS搭載とWindows OS搭載の特徴について解説しました。重要なのは、双方の機能的な優劣ではなく、自社の設置環境や運用体制、そして最終的な目的に合致しているかを見極めることです。

選定の目安

  • コストや運用のしやすさを重視する場合 → Android OS
  • 機能性やシステム連携を重視する場合 → Windows OS
【次回予告】

今回はディスプレイにOSが内蔵された「一体型サイネージ」をご紹介しましたが、実は「外部機器(STBやPC)を自由に組み合わせるOS非搭載サイネージ」という選択肢も存在します。長期的なメンテナンス性やシステム構築の自由度を重視したい方は、ぜひ、次回の【サイネージOS非搭載編】もご覧ください。

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