アフターコロナの世界におけるデジタルサイネージ活用法

新型コロナウイルス感染拡大により、社会の常識が大きく変化しようとしています。この大きな変化の中で、デジタルサイネージの注目度は高まり、同時に活用方法も増えることになるでしょう。
今回は3つの活用方法に注目し、それぞれを実現する技術やハードウエアを中心にご紹介します。

【活用法1】
空中タッチパネルのサイネージで接触感染予防

新型コロナウイルスの感染拡大においては、接触感染リスクが注目されています。中でも、飲食店などの対面販売ビジネスでは、「現金」「タッチパネル」「券売機」をいかに触らずにビジネスを完結させるかが、売上に大きな影響を与える時代になるでしょう。飲食店ならモバイルオーダーをうまく活用すれば、完全非接触でビジネスを完結させることができそうです。まずテーブル上のQRコードをスマートフォンで読み取り、スマートフォンに表示されたメニューの画像をタップしてオーダー、決済はキャッシュレス。お客さまのスマートフォンに料理の完成が通知され、カウンターに料理を取りにいけば、店員や店内設備に触れることなく食べたい料理を購入できます。
また、完全非接触で画面操作できる「空中タッチ操作パネル」の実用化も進んでいます。三菱電機は2015年から開発を進めてきた空中画像表示技術を活用した、空中タッチ操作パネルの試作品を展示会で発表しています。この製品は指紋が残らないこと、横からのぞいても映像が見えないことなどを特徴としており、高いセキュリティが求められる銀行ATMやマンション入口のドアホン、高い清潔性が求められる医療機関や食品工場などへの導入が想定されています。
また、アスカネットが開発した空中ディスプレイ「ASKA3Dプレート」も注目です。特徴はゴーグルなしで誰でも空中像が見られる点と、センサーと組み合わせれば実物に触れずに空中像へのタッチ操作ができる点。3次元センサーを使えば、某ハリウッド映画のように、立体像を手の動きで回転させる操作もでき、未来感があります。

【活用法2】
混雑状況表示システムを「3密」回避に活用

新型コロナウイルスで接触感染対策と同様に重要なのが「3密(密閉・密集・密接)」回避の対策です。いかにこれらを回避する対策が施されているかが、お客さまに支持されるかどうかの重要な要素になりつつあります。
株式会社ビズライト・テクノロジーは、スーパーやレストランをはじめとした店舗における3密を防ぐため、AIで混雑状況を検知し、店頭のデジタルサイネージに表示して3密を回避するシステムの提供を開始しています。
この仕組みはさまざまな業界で活用可能で、例えばホテル業界ならレストランや大浴場、スパなどの混雑状況をリアルタイムで発信でき、施設内の3密リスク回避をサポートできます。
3密
また『VACAN』というサービスは、会議室のリアルタイム空き状況や貸切風呂の空き状況、トイレの空き情報といった「空き情報配信」に多くの実績があります。
こうしたAIセンシングによって空間内の混雑状況を把握し、その状況を外部に設置したディスプレイに表示する技術は、従来は集客や広告に活用していたものです。その技術を3密回避ツールとして生かすことは、デジタルサイネージが社会に必要なシステムとして市場を拡大していく上で欠かせない要素と言えるでしょう。

DDSでも3密回避サイネージシステムを提供予定!

空間内に設置したセンサーからの情報により、リアルタイムで空間内の混雑状況をデジタルサイネージに表示するシステムについては、DDSでも多くのお客さまからお問い合わせを頂戴しています。導入をご検討されている場合はお気軽にお問い合わせください。システム導入までワンストップでサポートいたします。お問い合わせはこちらまで。

【活用法3】
屋外デジタルサイネージ広告も感染拡大防止をサポート

デジタルサイネージが数多く活躍する屋外広告においても、新型コロナウイルスの影響が広がっています。感染者数が世界最多のアメリカにおけるOOH(Out Of Home)広告の取り組みをご紹介します。
ニューヨークでは無償提供された広告エリアに、感染拡大防止に奮闘する医療従事者などに感謝の気持ちを伝えるべく、アーティストが描いたデジタル広告キャンペーンが展開されました。このキャンペーンには、有名なタイムズスクエアのデジタルサイネージに加え、約1,800のLinkNYC(デジタルキオスク)が参加しました。
日本の公共空間に設置されているデジタルサイネージは、政府広報室が制作した新型コロナ感染症CM、厚生労働省の「3密」回避の協力CM、緊急事態措置実施中案内のCMが多いようです。もちろん個別の飲食店や店舗のデジタルサイネージでもできることがあります。先述のような店内状況告知をはじめ、緊急事態宣言発令を受けての取り組みや独自の感染症対策を告知するのも良いでしょう。
 
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新型コロナウイルスに対する
デジタルサイネージでの対応が重要な時代へ

新型コロナウイルスの感染拡大は、日本のみならず世界中に大きな影を落としています。今は、社会システムそのものが大きく転換するための過渡期といえます。
これはデジタルサイネージの世界も例外ではありません。デジタルサイネージによる情報発信や取り組みが多くの人々の行動に影響し、生命を救う一助となる可能性も大きくなりました。加えて、ビジネスの成否を左右する上で不可欠な要素にもなりつつあります。
デジタルサイネージで新たな取り組みをしてみたい、新たにデジタルサイネージを導入する際は、ぜひデジタルサイネージのプロフェッショナルであるDDSにご相談ください。

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