デジタルサイネージのハードと言えば、主流は液晶ディスプレイとLEDビジョンのふたつです。以前は液晶ディスプレイが主流でしたが、最近はLEDビジョンも手が届きやすいところまで価格が下がっています。そのため、デジタルサイネージの導入を決めたら、まずは、どのハードを選ぶか吟味する必要が出てきました。
ここでは液晶ディスプレイとLEDビジョン、正しいハードの選び方を考えてみましょう。
デジタルサイネージの最適なハードは3つのポイントで決まる
液晶ディスプレイとLEDビジョンのどちらを選ぶかは、デジタルサイネージの設置目的や設置環境に合わせて決める必要があります。最近は、LEDビジョンをおすすめされるケースが多いと聞きますが、まだコストパフォーマンスに秀でた液晶ディスプレイが活躍できる場も少なくありません。
選ぶ際のポイントは主に、「画面の大きさや形」「放映するコンテンツ内容」「設置環境」の3つです。
ポイント1)画面の大きさや形
デジタルサイネージのハードで液晶とLEDの選択で最も大きなポイントは画面サイズです。
液晶ならテレビと同じサイズ、55インチぐらいまでが主流です。84インチや100インチといったサイズも存在しますが、液晶ディスプレイで大型デジタルサイネージを設置する場合は、複数枚を連結してマルチモニター化することになります。マルチモニター化するとベゼルが邪魔になるので、大画面の場合はLEDビジョンを選択することが増えています。
また、長方形以外の形状のモニターを使用したい場合は、LEDビジョンを選択することになります。
ポイント2)放映するコンテンツ内容
表示内容も液晶とLED、どちらが適しているかに影響を与えます。
例えば、至近距離で見てもらうことを想定した細かな文字情報などは、高解像度な液晶ディスプレイが適しています。
対するLEDビジョンは、黒の表現もハッキリと鮮やかなので、遠くからの視認性が優れています。そのため、巨大画面でさまざまなプロモーション動画などを表示する場合は、LEDビジョンが適しています。
ポイント3)設置環境
設置環境も液晶とLEDの選択に大きく影響します。
一般的に屋外や直射日光が当たる屋内など、明るい場所に設置する際はLEDビジョンが適しています。また、屋上に設置するなど、遠くから見る大画面の場合も同様です。
逆に屋内に設置する場合、店頭告知のように近くで見るテレビ画面サイズのデジタルサイネージの場合は、液晶ディスプレイが向いています。
液晶ディスプレイを選ぶ2つのメリット
メリット1)高画質
液晶ディスプレイは、小さなドットの集合体で構成されています。ドットが多いほど高精細な画像を表示できます。高解像度の液晶ディスプレイを設置すれば、フルハイビジョンや4Kといった高解像度の映像の表現も可能です。大きな液晶ディスプレイを用いるような場所なら、この強みを最大限に発揮できます。
メリット2)低コストで導入しやすい
液晶ディスプレイは、低コストで導入しやすい点も大きなメリットです。同じサイズで比較すると、LEDに比べて低いコストでデジタルサイネージの導入が可能です。
初めてデジタルサイネージを導入される場合は、まず低コストで導入可能な液晶ディスプレイの検討をおすすめします。
LEDビジョンを選ぶ2つのメリット
メリット1)明るく精細な画面
「画面の明るさ」はLEDビジョン最大の特長と言えます。液晶ディスプレイに比べて明るいので、遠くから見た時の視認性に優れています。また、LEDビジョンの視認性の高さは、日光が直接当たるようなシチュエーションで特に活きます。日光が直接当たるような場所に設置しても、映像がはっきりと視認できます。
メリット2)柔軟な大きさや形
LEDビジョンは、定型サイズのパネルを組み合わせることで、縦長、横長、L字型など、さまざまな大きさや形に組むことができます。さらに最近のLEDビジョンは、特殊なゴムやフレキシブル基板を採用することで、曲面に沿って画面を曲げて設置できるものも増えています。中には、マグネットで取り付け可能な軽さのものも存在します。
メリットを理解した上で目的に合ったハードを選ぼう
現在、デジタルサイネージのハードは液晶とLEDが主流ですが、今後は有機ELなど新たなタイプがどんどん登場してくるでしょう。コスト感覚は大切ですが、それぞれのメリットを正しく理解した上で、設置目的や設置環境などに適したハードを選ぶことが大切です。もちろん最適なハード選びにはさまざまな要素が絡んできますから、デジタルサイネージのプロフェッショナルにご相談されることをおすすめします。
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